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  • 執筆者の写真史慎 小口

テーマの深堀り

更新日:2021年4月2日

 テーマを深めていくという事は、自分と向き合って一つずつの事柄の解像度を上げていく事のように思います。


 この3年くらい自分のテーマはノスタルジーだと納得して描いてきましたが、絵のアイデアや構成を作っていると、イメージが固まらず作業や構成がブレて納得のいく着地点が見つからない事がよくありました。


 原因を考えてみて「ノスタルジーというテーマだけでは抽象度が高く焦点が定めづらい」という事に気づきました。もう一段深い所にある具体性のあるテーマを見つけ出す必要があるのではないかと思っています。

 この絵はMeMoRiEsのエスキースです。MeMoRiEsは完成までだいぶ悩んだ作品でしが、一段深い所にあるテーマ性を教えてくれた作品になりました。

 制作当初は、色が悪いのか構成が悪いのか、と迷って進まない状態が続きましたが、悩んだ末に得た答えは「ロボットのディテールが足りない」という事でした。

 そしてこの事は、この絵に限らず物足りなさを感じていた過去の作品にも当てはる事にも気づきます。モノのディティール感を描くという事柄は、私のノスタルジーというテーマに欠かせない事だと確信しました。


これからの新作で試して検証していきたいと思っています。


#テーマ #画風

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